美女高原

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美女高原は、美女峠の麓、標高830メートルに位置する、美女ヶ池を中心に広がる自然豊かな景勝地です。
ミズバショウの群生地として知られ、毎年4月には多くの方にお越しいただいております。

八百比丘尼伝説

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昔、この峠、池の湖畔には、八百歳を過ぎてもなお若々しい比丘尼が住んでいて、目も覚めんばかりの絶世の美女であったため『美女峠』『美女ヶ池』と言われるようになったという伝説が残されています。
この比丘尼は、池の主である、大美蛇の化身とも伝わっています。

美女峠

江戸時代、飛騨が天領(江戸幕府の直轄領)となった頃、高山陣屋と江戸を結ぶ『江戸街道』として整備され、役人や物資が往来する重要な街道になりました。
その街道の飛騨をぬける最初の峠が『美女峠』です。古くは『鎌倉街道』であっととも伝わります。
飛騨から、『美女峠』、『野麦峠』を超え、信濃に入り『中仙道』を通り、鎌倉、江戸へ繋がっていました。
江戸時代は、役人の往来だけでなく、一般庶民の善光寺参りなどにも利用されていたそうです。
この時期は物資の往来も盛んで、日本海でとれた魚が塩漬けにされ高山へ送られ、この街道を通り信州へ運ばれ、「飛騨ぶり」と呼ばれていたことから、『ひだ鰤街道』とも言われています。
明治から大正にかけては、山本茂実著『あゝ野麦峠』で知られる、製糸工女として向かう少女たちが親と別れ最初に超える峠でもありました。

ミズバショウ群生地

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美女ヶ池周辺の湿地帯に1万株のミズバショウが花を咲かせます。
この群生地は、高山市指定文化財(天然記念物)に指定されています。
見ごろとなる4月下旬には、『水芭蕉まつり』を開催しています。